呼吸法気功の基本となる正しい腹式呼吸法

時間ギリギリに起きた朝に、駅までの道も走り、階段も駆け上がって電車に乗込んで、ゼイゼイと激しい呼吸をした経験、また走って息が上がっている人を見かることがありますよね。
もちろん通勤電車に限らず、激しい運動をした後や、何か緊張した時に呼吸が大きく早くなると、無意識にゆっくりと深い呼吸をして、緊張を和らげようとしていませんか。
呼吸は、ほとんど無意識的に「吸って吐く」を繰返し、緊張した心や疲れた体を調える役割もありますが、逆に呼吸に意識を向け、心と身体を調え健康を維持する呼吸法が、気功の基本にあります。

調身、調息、調心とは?

身体と心そして息を調える「調身、調心、調息」は、気功においても基本要素になっています。
そして身体を調える気功では、意識的に呼吸を整えて命のエネルギーを取り入れ、身体の内と外で、氣というエネルギー物質を出し入れする「生命エネルギーの循環」という意味があります。
また身体と心と息を「整える」のではなく「調える」と書き表すのは、言葉の意味合いに整理、整頓の整うと、本来あるべき姿に揃う調う違いがあるためです。
身体のバランスが調うことは、気功だけにとらわれず、座禅や瞑想またスポーツをするうえでも最高のパフォーマンスを得ることが出来るようになります。

三位一体の関係となる基本要素

調身…身体、姿勢と動作を調整すること
調息…呼吸の運動を調節すること
調心…意識や心理活動、精神を調整すること

「調身、調息、調心」この三つは互いに影響しあい、心と身体の健康状態を調えているのですから、体の乱れは、姿勢や生活習慣また環境の乱れとなり、精神と呼吸の乱れに繋がり、呼吸の乱れは心と身体に影響を及ぼします、そして心が乱れるとまた身体と呼吸の不調を招くわけです。
裏を返せば、乱れている時はどれか一つをしっかり調える事で、連動して他の部分も調うとも言えます。
そこでオススメなのが、乱れを意識的に感じる事ができ、調えることも意識的にしやすい「呼吸」を調える事です。
近年では身体の疲労や精神の乱れの原因に呼吸が浅くなっている事が挙げられます。

テレビや雑誌などでも聞き慣れてきた腹式呼吸法

そもそも呼吸が浅いと身体では脳に十分な酸素が行き渡らずパフォーマンスが悪くなります。
これは呼吸によって酸素を取り入れることで体内にて作られるATP(アデノシン三リン酸、生物が活動するために必要とされるエネルギー)の生成量が減るためです。生成量が減ってしまうと酸欠状態になり、エネルギー不足に陥り、疲労物質を燃焼させることができず蓄積してしまうためだとされています。
そのため、今回は深い呼吸を行う腹式呼吸法のやり方をご説明したいと思います。

身体を調える氣の呼吸のやり方

①椅子に座り、上半身の力を抜いてリラックスする。
②手は膝の上に置き軽く握り息を鼻からゆっくり吐いていく。
③鼻から自然に息を吸い、一杯になったら息を数秒止める。
④苦しくなる前に鼻から息をゆっくりと吐ききる。

氣の呼吸のポイント

・立っても座ってもOKですので楽な姿勢がベストです。
・腹をゆっくりとへこませてすべて吐ききる。
・吐く息だけに注意を して吸う息は自然にまかせる。
・腹をグーっと前に突き出すようにして肩は上げないこと。
・大自然のエネルギーをもらうつもりで。
・腹にためるような気持ちで。
・基本は鼻呼吸ですが、慣れるまでは吐くときは口でも OK

自然分娩の激痛を和らげる「ヒィッ ヒィッ フゥ~」の呼吸法が、産院でも昔から伝えられているように、呼吸には体調を整える効果があると考えられています。
また呼吸が整うと身体に必要な酸素が取り入れられ、血液の流れに乗って全身に届き、身体のエネルギー源になり、質のよい氣のエネルギーが蓄えられると「気持ち悪い」「冷たい」「寒い」「気が奪われる」「落ち着かな」「イライラする」など、ネガティブな質をもつ氣の「邪気」を祓い、心と身体を健康へと促します。
気功の基本になる呼吸法、疲れがたまった時や気持ちを落ち着かせたい時に活用してみてはいかがでしょうか♪

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