ストレスで疲れがとれない
日本ではうつが増加傾向?

日本人は「うつ」になりやすい傾向にあるのをご存知でしょうか?
就業不能保険の支払い内訳によると、アメリカでの精神疾患は全体の約7.7%なのに対して、日本は約25%以上の割合を占めています。
特に保険の受給をされている若年層の約40%がうつ病が原因というのですからかなり身近な問題のように感じます。
一度なってしまうと職場復帰が難しいというのもあり、現代ではとても厄介な病気の一つと言えるでしょう。
近年ではコロナ禍におけるコロナうつという言葉もうまれ、コロナからくる不安や環境の変化により精神的に余裕がなくなり気が滅入ってしまう方が多くいたのではないでしょうか。
うつの本質は脳の疲れ

うつの本質は脳の疲れ

「うつ」は気分「うつ病」は病気、そしてうつ病の症状の1つが「うつ」になります。
また「うつ」は、挫折、心配、不安、失敗などが引き金になり気分が落ち込む状態ですが、「うつ病」の場合には、うつ症状よりも、はるかに強くさらに長く、そして大きい症状になり、時には「生きていることさえつらい」状態となり、生活や仕事に甚大な影響を及ぼすことがあります。
とはいえ「うつ」を一言で表すならば「脳の疲れ」と考えるのが分かりやすいでしょう。
例えば、身体の疲れの場合なら、たくさん歩いた翌日に足が痛くなる、久しぶりのトレーニングで腕立てや腹筋をすると筋肉痛になるように、身体の疲れは痛みのサインが出ます。
けれども脳は神経細胞の集合体だけど、痛みを感じる神経がないので、頭痛が起きるケースもありますが、殆どの場合に痛みサインを出さずに脳が疲れ切った状態が「うつ」だったのです。

脳の疲れでみられる「うつ症状」

「脳の疲れ」のうつ症状の3大症状には、抑うつ、不安、意欲低下などありますが、その他にも不眠、興味・関心の喪失、自責感、希死念慮、思考抑制・・・いろいろなものがあり過ぎて、これという明確なものが無いので気が付きにくいのです。そこで特に気になる症状のベスト3をご紹介します。

第1位:不眠
脳が疲れていると本当ならば眠くなるはずなのに、うつ状態だと原因はともかく緊張して眠れなくなります。
けれども眠れないから「うつ」になる、また入眠困難、途中覚醒、早朝覚醒とすべての不眠のパターンで、脳が休まらず「うつ」がさらに悪化、そして悪化の影響でさらに眠れなくなるという悪循環に入る特徴があります。

第2位:朝の気分の不快感
うつになった方の多くは夕方には調子がよくなるのに朝起きたときに気分が悪いという特徴があります。
夜の10時~深夜2時までの自然治癒力の活躍する時間に睡眠がとれない、また睡眠の質が低下して脳がしっかりと休まっていないことが関係しているのではないかと思われます。

第3位:イライラと涙
鬱々として元気がない「うつ」のイメージを想定すると、不思議ですが「イライラ」もうつの症状とされています。
例えば、勉強しない子供に仕事で疲れた母親が怒っている場面を想像してみると、勉強しない子供が悪いと考えられますが、じつは母親が軽いうつに陥っていて母親の脳の疲れが問題と考えることもできるのです。
また普段なら何でもないことでも脳の疲れによって、感情とは関係なく涙がでることもあります。

その他に「やる気が出なくなる」「人と会うのが不安で外に出たくない」「精神的につかれ気分」「常にイライラして悲観的になる」などのケースもあります。

脳が疲れる原因、うつになる原因は?

もちろん長い時間脳をつかうことが原因ですが、脳の使い方の質によって疲労感に違いがあるようです。
それは、自分の得意分野や興味のある仕事や勉強なら、何時間でも続けて脳を酷使していても「うつ」にならず、苦手で我慢が強いられることで脳を働かせると、短い時間でも脳は疲れてしまうのです。
また善悪の概念のうちで「自分が悪い」と思うことや否定的なことを考え続けるのもの脳に負担になりますので、上司や親に怒られることは、脳にとってもうつにとっても症状を引き起こす原因と考えられます。
そして自分の将来、対人関係、明日出掛ける場所など「わからないこと」への不安や緊張も脳にとって大きな負担になります。ですので、パニック発作、広場恐怖症、対人恐怖症、強迫性障害などの病気ではうつは非常に合併しやすいです。

そこでおすすめしたい気功瞑想「入静」で心を穏やかに

以前の記事では呼吸と精神、肉体の繋がりについてご紹介しましたが、今回はそれらに大きく作用する気功瞑想のお話をしたいと思います。
心を穏やかに「無」を意識して感じる事を、気功では「入静」と云います。
入静の状態は、座禅やマインドフルネスの瞑想とも共通するところがあり、脳の興奮や緊張を鎮め、心の中の雑念を取り払い、心地よく穏やか、なのに、脳は覚醒しているために、良いアイディアが生まれることがよくあります。
そして、入静(瞑想状態)が深いほど、雑念の消失は加速して、ストレスや悩み、不安などから心が解放され、自律神経の乱れや滞った気・血の流れが改善され心身ともに健康に、真気の充実と発生も早くなります。
気功瞑想でリラックス
以前の記事で紹介した呼吸法(気功の基本となる正しい呼吸法)を活用しながら視覚的な刺激に囲まれた日常を遮断することで、自分の内側を見つめ、生命力を養います。最初は数分から、慣れてきたら徐々に時間を長くするなど、リラックスしやすい音楽や香りなど環境を工夫すると捗ります。

入静の状態には個人差もありますが、およそ次の通りになることが多くみられます。

・睡眠状態と似てはいるが、明らかに睡眠とは異なる。
・思考は停止して意識の一部だけが覚醒している。
・感覚は研ぎ澄まされていて、針が落ちる音も聞き分けられるほどである。
・心、精神は鏡のように澄んでいる。
・身体は軽く心地よく、呼吸は深く長くゆったりしている。

↓以前の記事はこちらから↓
気功の基本となる正しい呼吸法

今回のお話でとくに重要なのは脳のリラックス状態を引き出すことです。
安心や快適、安全な状態化では自律神経が落ち着いている状態になりますが、緊張状態や過酷な環境が続くと自律神経が疲れてしまい、それを体の疲れと認識してしまうと言われています。
この状態が長く続いてしまうと、自律神経が乱れていき、自律神経失調症を招くといわれていますので、脳をリラックスさせることが非常に大切です。

気功瞑想「入静」のやり方

①   上半身の力を抜いてリラックスし、下半身はイスに座っても床にあぐらでもよいので楽な姿勢をとり、手は膝の上に置いて、軽く握り、息を鼻もしくは口からゆっくりと吐いていく。

②息を吐ききったら、今度は自然に鼻から息を吸い込み、吸い込んだら力まないようにして息を数秒止める。

③苦しくなる前に、鼻もしくは口から息をゆっくりと吐き、息はすべて吐ききり、ゆっくりと腹をへこましていく。

ポイント!
入静の姿勢には数々の注意事項もありますが、始めは気にし過ぎると逆に緊張するので、どの姿勢でも良いので、背骨がまっすぐに伸びていて全身の筋肉がリラックスしている状態で、そのとき起こる体の反応を見ながら力をぬいたりして調整します。

呼吸は深く、緩やかに絹糸を吐き出すように、緊張や緩み過ぎに注意して集中すると、時には呼吸が、停止しているように感じて、吸気時に清涼感があり、呼気時には熱感がある皮膚呼吸の状態になることもあります。

入静状態になると、体が無限に拡大して宇宙と一体になったり、体が小さくなり消えてしまった感覚や体が軽くなって天にのぼっていく、また体が大地深く沈んでく感覚など、また丹田部に真気が集まっている感覚や動きだす感覚、身体に熱感を感じたり光を感じる。

深層意識の部分では、様々な幻覚、幻聴や心霊現象などの他、虫や鳥の鳴声が聞こえる、香がする、風景が見えるなど、不思議な感覚を体験する可能性もありますが、心は常に穏やかさを保つように意識を呼吸に集中します。

 

いかがでしたか?

もし、なんか体が疲れている、ソワソワする、精神的にしんどいなどありましたら気功瞑想を試してみるのもおすすめです。
それでも改善しない場合には、とおん気功院では対面で気功を受けていただくことができます。お気軽にお電話ください。

「とおん気功院」
東京都板橋区徳丸3丁目3−12-102
電話 080-1277-2829
mail nao@10on-kikou.com

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